たまった脂肪を東洋医学的に解決する

2015年4月29日

日本では東洋の伝統医学のことを総称して「漢方」と

いうのが一般的です。

 

漢方は中国の伝統医学である中医学の考え方を

もとに日本の風土や日本人の体質にカスタマイズされ、

独自の発展を遂げた医学です。



「漢方薬」はその医学に基づいて、天然物である

生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を

2種類以上組み合わせて作られた薬のこと。

 

 

国内で代表的なものだとツムラの漢方などです。

今だと病院やクリニックでも処方される機会が増えましたね。



ちなみに「漢方」という言葉自体は江戸時代から

使われるようになった日本独自の呼び方で、

オランダ人を通して伝えられた西洋医学「蘭方」と

区別するために生まれた言葉と考えられています。



薬膳とは、中医学の理論にもとづき食材や

生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を

組み合わせてつくる料理または食事のことを指しますので、

漢方の考え方で処方される薬が「漢方薬」、

料理・食事が「薬膳」になります。

 

 

・脂肪が貯まる理由

 

漢方の考え方では、脂肪は体にたまった余分な水の滞りや、

消化や水分代謝の低下により蓄積されると考えられます。

 

また脂肪が蓄積された状態が長期化すると、

冷えを引き起こしたり、血のめぐりの悪さも引き起こして、

ますます痩せにくくなってしまうことも。



漢方では、なにが原因で体に脂肪がたまりやすく

なってしまうかから、体の滞りのタイプを大きく3つに

分けることができます。

 

 

①血のめぐりが悪い体質(固太りタイプ)

 

②水分代謝が悪い体質(水太りタイプ)

 

③ストレスをためやすい体質(ストレス太りタイプ)

 

 

自分の体の中にある滞りを知り、それにあった食材や

お茶を取り入れることで、体の巡りをよくして自然な

ダイエットを目指しましょう!

 

 

◆ 体質別にチェックしてみましょう。

 

 

①血のめぐりが悪い体質(固太りタイプ)

 

体質

 

血液がドロドロになっていて、血液の循環がわるくなりやすい体質です。

肥満が長期化して血の巡りの悪さを引き起こしている可能性もあります。

肌荒れや体のどこかに痛みやコリに関連した不調を感じやすいのも

特徴の一つと言えます。

 

チェック

 

□肩こりがひどい

□しみ、そばかす、くすみがあり、顔色が悪い

□肌あれしやすい

□月経前に頭が痛くなったり、生理痛がひどい

□月経周期が長めで日数も長めでだらだら続く。

□子宮筋腫、内膜症、卵巣のう腫などがある。

 

対策

 

この体質の方は血液をサラサラにしたり、体を温めたりする食材を

取り入れで血の巡りをよくしていきましょう。

 

<おすすめの食材>

 

ニラ、たまねぎ、にんにく、なす、ウコン、黒酢、

アジ・イワシなどの青魚、カニ

 

<おすすめのお茶>

 

黒豆茶、ローズティー、イチョウ葉茶、明日葉茶

 

 

②水分代謝が悪い体質(水太りタイプ)

 

体質

 

体が重くて疲れやすい。

高温多湿な日本では特に体に余分な水分が溜まりやすい環境といえます。

 

チェック

 

□ むくみやすい

□ 疲れやすい

□ 体が重くてだるい

□ 大汗をかく

□ お腹がチャポチャポ音がする

□ 下半身が太っている

□ 尿の回数が極端に多い、または少ない

 

対策

 

この体質の方は体にたまった余分な水分は、

以下の3通りで代謝させましょう。

 

1.  汗として出す

2.  尿として出す

3.  食べ物を消化し栄養を全身に運ぶ

 

<おすすめの食材>

 

1.  汗として出す:ネギ、ショウガ、トウガラシ、花椒、コショウ

2.  尿として出す:冬瓜、小豆、豆腐、そら豆、もやし、キャベツ、

  白菜

3. 食べ物の消化吸収力を助ける:シソ、パセリ、コリアンダー

 

<おすすめのお茶>

 

ハトムギ茶、コーン茶、タンポポ茶、熊笹、プーアール茶

③ストレスをためやすい体質(ストレス太りタイプ)

 

体質

 

漢方ではストレスがたまった状態は「気」に滞りがあると考えるが、

目に見えないので病院では検査しても異常なしと言われることも。

イライラや不快な膨満感に悩まされることが多いでしょう。

 

チェック

 

□イライラしやすかったり、憂鬱な気分になったりする。

□お腹や脇腹や胸に張るような痛みがある。

□月経中にお腹や胸の張りがあり、時々痛む。

□ため息をよくつく

□ゲップやガスが出やすい

□月経期間が不安定。

□便秘気味、または便秘や下痢を繰り返す。

 

対策

 

この体質の方はリラックスしたり、消化を助ける芳香性の

高いものを選んで、たまった「気」のめぐりをよくしましょう。

 

お茶は手軽にリラックスできるのでこの体質の方には

特にオススメです。

 

<おすすめの食材>

 

かぼす、すだち、みかん、そば、大根、フェンネル、八角、ナツメグ、

ハッカ、春菊、セロリ

 

<おすすめのお茶>

 

ジャスミンティー、ミントティー、カモミールティー

 

いかがでしたか?

 

身近で手に入るものばかりなので、気軽に試してみてください。

また、運動やお風呂につかっることで体を温めて臓腑の働きを高めることが

期待できますので、さらに巡りがよくなるので効果的にダイエットを

促すことにつながります。

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