小腸にせまる恐怖…おなかの不調もたらす「SIBO」とは?

2018年6月6日

                    WEB 女性自身 より

そう宣言するのは、江田クリニックの江田証院長。

 

小腸の病気「SIBO(小腸内細菌増殖症)」の存在を

日本で初めて明らかにした『小腸を強くすれば病気にならない』

(インプレス)を出版した、 腸活 の第一人者だ。
 
「いま、日本人の間でこのSIBOがひそかに増えています。

SIBOになると、おなかの不調だけでなく肥満や貧血、

視力障害やうつ症状のほか、がんの発症リスクも上昇。

SIBOから身を守ることが病気予防につながるのです」(江田先生・以下同)

 
SIBOが医学会で認識されるようになったのはここ数年。

小腸の中で腸内細菌が爆発的に増えてしまう病気だ。

 
「本来、大腸にあるべき細菌たちが小腸に停滞、

繁殖してしまった状態です。

これによって小腸内にガスが発生し、おなかの不調をはじめ、

さまざまな病気の要因となるのです」

 
そもそも小腸は、食物の消化分解を担う場所。

食事から得た栄養は小腸でほとんど吸収されるため、

生命を支える非常に重要な器官だ。

 
「大腸には腸液1ミリリットルあたり100億〜1兆個もの

腸内細菌が存在しているのに対し、

小腸の腸内細菌の数は、正常で1万個程度です」

 
口から入った食物は食道、胃を通って小腸に入り、

大腸を通じて肛門から排出される。腸内細菌は、

本来、この過程でどんどん数が増殖していく。

 
「もともと大腸には多くの細菌が存在し、その細菌が作るガス

による伸縮にも耐えるようにできています。

 

しかし、小腸の動きは通常すばやく、小腸壁に細菌が

取りついて繁殖しないため、小腸内の細菌は少ない。

 

そのため小腸はガスに耐えるようにはできていない。

ところがSIBOになると、小腸で過剰増殖した細菌がガスを

大量発生し、細長い小腸を風船のように膨らませます。

 

食事をするたびにこれを繰り返すことで、

小腸が傷ついてしまうのです」

 
SIBO患者の小腸内の細菌数は、正常値の10倍に相当する10万個超。

そして、患者は増加の一途をたどっている。

 
「下痢や便秘を引き起こす過敏性腸症候群患者の85%が、

SIBOを発症していたのです。

 

最大の原因は、現代の食生活。

 

パンやパスタなどの小麦食品や甘いジュースに含まれる

糖質は小腸で吸収されにくく、細菌を発生させやすい。

 

これらの糖質を大量摂取することで、SIBOを引き起こしているのです」

 
ほかにも、ストレスや抗生物質、胃薬、鎮痛剤の安易な服用も

SIBOの発症原因になる。

 

おなかの弱い人はすでにSIBOの可能性も大いにあるので、
次のリストをチェックしてみよう。

 

1つでも当てはまればSIBOの可能性アリ!
 
□ 少ししか食べなくてもおなかがポッコリと張る
□ 下痢気味
□ 便秘気味
□ 頻繁に腹痛がある
□ おならがよく出る
□ おなかがゴロゴロする
□ 腸剤やヨーグルトを摂取するとおなかの調子が悪くなる
□ ピロリ菌に感染している
□ 空腹時におなかがグーッと鳴らない
 
「過敏性腸症候群と診断され、治療をしているのに改善しない場合は、

SIBOである可能性があります。

 

また、ピロリ菌感染者は胃酸が減少し、小腸の細菌を殺すことができません。

空腹時におなかが鳴らない人は、小腸の運動力が低下しており、

細菌が小腸で繁殖している場合があります」

 

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夜遅くに炭水化物を食べていると細菌が繁殖しやすいです。

また、噛む回数が少ないと唾液と胃酸が十分に出ないので

細菌が増えやすくなります。

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