春キャベツが美味しい時期ですねぇ。
古代ローマ・ギリシャ時代から栽培されていて、
医聖ヒポクラテスも「腹痛と赤痢の特効薬」と
した記録があります。
近年、キャベツが注目を浴びるようになったのは、
「ビタミンU」の存在が知られたからです。
ビタミンUの「U」とはulcer(潰瘍)を表します。
ビタミンUとはアミノ酸の一種であるメチルメチオニン
のことで、タンパク質の合成を促進し、胃潰瘍や
十二指腸潰瘍などで傷ついた粘膜の修復を助けてくれます。
キャベツは他にも、ビタミンA(免疫力向上)、
B(疲労回復)、C(免疫力向上・抗ガン作用)、
K(止血作用)と、淡色野菜の中でも最も多くの
ビタミンを含まれているのです。
ビタミンU,Cは加熱すると壊れやすいので、
生で食べるのが望ましいです。
加熱するとで滋養強壮作用のあるアリルスルフィド
という有機硫黄化合物が合成されるともいわれています。
いずれにしても、これだけの栄養素をサプリメントで
個々に補おうとすると大変な量になります。
キャベツが優秀な野菜といえますねぇ。
また、キャベツは外用の手当ては熱を下げる作用が
あるとされていて、痛風や関節痛などの炎症の痛みの
ある部分にキャベツの葉を当てておくことで痛みが
軽減されます。
風邪の発熱のときには、頭(おでこ)において
置くと、氷まくらや冷却シートなどより、
もう少し内側から熱を引き出す作用があるそうです。