●手足が温かいのに、お腹を触ると冷たい
●全身に汗をかきやすい
●食欲が旺盛
●寒い場所にいると、お腹や太もも、二の腕が冷える
●冷えるとお腹が痛くなったり、張ったりする
●繰り返し風邪を引きやすい
これらの項目に、2つ以上当てはまる人は、
「内蔵冷え性」かもしれません。
内臓冷え性とは、手足は温かいのに、
体の芯部(内臓)は冷えやすいという冷え性のことです。
汗っかきな人の場合、冷え性だと自覚しづらい傾向があります。
このため、冷えることに対して無防備に過ごしがちで、
冷え性が重症化にしたり、冷えが原因で病気になってしまったり
することもあるようです。
● 簡単な調べ方
お腹に手を置いて、
手が温かく感じるか?
お腹が温く感じるか?
手が温かく感じたら内臓が冷えています。
◆ なぜ、内臓が冷える!?
内臓冷え性は、「交感神経」の働きが弱くなっている
ことで起こります。
私たちが外気の温度に関係なく、体温を一定に保てるのは、
自律神経が体温調節をしてくれているからです。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、
それぞれがシーソーのようにバランスを
取りながら働くことで、体のあらゆる
機能がコントロールできています。
暑くて体温が上がりそうなときは、
副交感神経が優位になり、末端の血管が
拡がって血流が良くなるので、体の表面温度が
上がって熱を放出できたり、汗をかいて熱を
逃がしたりすることができます。
反対に寒いときは、交感神経が優位になり、
末端の血管が縮まることで、体の表面温度が低くなり
中心部の体温が維持することができるのです。
しかし、交感神経の働きが弱くなると、
寒いときでも、末端の血管が収縮しません。
すると、皮膚表面や手先、足先から熱が外に
放出されてしまい、結果的に内臓の温度が
低くなってしまうのです。
交感神経の働きが弱くなってしまうのは、
生れつきの体質という場合もありますが、
大抵は、ストレスが多い生活や昼夜が逆転して
いるなどの不規則な生活が原因です。
◆ 内臓の冷えを改善する方法
汗をかき過ぎると、その汗が冷えるときに、
体温が奪われてしまいます。
上半身はなるべく薄着にして、汗をかき過ぎない
ようにしましょう。
ただし、お腹や下半身は冷やさないように、
しっかり保温をすることが大切です。
また、運動で体温を上げて汗をかくと、
交感神経が強化されます。
ウォーキングなど、無理をしなくても
続けられる運動をする習慣を持ちましょう。
また、食べ過ぎや水分のとり過ぎは、
汗をかき過ぎる原因になるので、
腹八分目を心がけ、水分補給も適量に
抑えましょう。
もちろん、ストレスを溜め込まないこと、
規則正しい生活を送ることも大切です。