トマトが日本に入ってきたのが
江戸時代とされています。
当時は赤ナスと呼ばれ、主に観賞用で、
明治時代に入り洋食に用いられるなって、
本格的に食用となったのは戦後のことです。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると、
医者が青くなる」ということわざがあるほど、
身体に良い野菜と考えられています。
真っ赤な色素のリコピン(カロチノイド)には
強力な抗酸化作用があり、免疫力を強化します。
また、トマトのクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、
コハク酸などの有機酸は胃液の分泌を促進させて
消化を助けることでも知られ「トマトのある家に
胃病なし」との言葉もあるそうです。
漢方では「清熱解毒」で知られ、熱を鎮めて
血液を浄化すると考えられています。
春から夏にかけて旬のトマトは陰性な作物なので、
熱を鎮める力は疑いようがないのでしょう。
口内炎の時に、塩を入れたトマトジュースでうがいを
繰り返しすると治りが早くなります。
これは、トマトの陰性による熱を鎮める作用と、
塩の陽性による引き締める作用との相乗効果と
言えそうです。
ただ、食養生の観点からは、口内炎は食べ過ぎによる
胃腸の弱りから来るものです。
食べ過ぎに注意することも忘れてはいけません。
また、陰性なトマトの生食は体を冷やすため、
夏以外の季節ではなるべく控えたいところです。
トマトのリコピンやビタミンCは、加熱しても
壊れにくいので、冷え性の方は加熱調理してから
食べるようにしましょう。