くすりを正しく飲んでいますか。
「牛乳でこのお薬を飲んではダメ!」
「グレープフルーツジュースを飲んではダメ!」
などと、薬局で言われたことありませんか?
薬は、まず口から飲むと、食道を通り、
胃で分解され(胃で溶けないように工夫された
薬もあります)、十二指腸と小腸で吸収されて、
静脈を通って肝臓に入り、次に心臓を経て
血液と一緒に身体の色々な所に運ばれて、
そこで初めて薬としての効果を出します。
血液の中の薬の濃度を血中濃度と言います。
相互作用とは、薬と薬、薬と飲食物を
併せて摂ると、主にお薬の吸収、代謝、
排泄の場面で影響しあって、薬が効かなかったり
逆に効きすぎて、身体に悪い影響が出ることを
言います。
例えば、グレープフルーツに含まれる成分は、
肝臓や消化管の粘膜にある”薬の代謝する酵素”の
力を抑えてしまいます。
その影響は、一般的に摂取後24時間程度に
及ぶと言われています。
一部の抗生物質は牛乳と一緒に飲んでしまうと、
牛乳に含まれるカルシウムと薬の成分が結合して、
吸収されにくくキレート構造を作ってしまいます。
効果が十分に得られないと、症状が良くならないばかりか、
薬が効きにくくなった菌が(耐性菌)が増殖してしまう
可能性があります。
薬を飲むときは注意して飲みましょう。
健康に過ごすために!!
・バランスの良い食生活
・適度な運動
・適度な休息
が重要です。