毎月やってくる女の子の日。
お腹が痛くて会社を休まなければならない人、
痛すぎて電車にも乗っていられなくなってしまう人、
しばらく動けなくなってしまう人・・・
このような方々は多いことでしょう。
こうした症状を、一般的にはまとめて「生理痛」と
呼んでいますが、東洋医学の観点から考えると原因は
沢山あり、複数の原因を持つ人も多いのです。
今回は、東洋医学(漢方)からみた生理痛をタイプ別に
書きます。
●1 チクチクした痛みなら
東洋医学では、チクチクした痛みの原因を
「瘀血(おけつ)」といいます。
瘀血とは、血流が悪い状態のことです。
日常的に同じ姿勢が多かったり、緊張して体に力が
入りやすかったり、運動不足などが原因となることがあります。
【対処法】
お風呂上がりのストレッチがお勧めです。
お勧めのストレッチは、まず開脚して座り、
右足に左手を近づけるようにして股関節と脇腹が
伸びるような体勢を、息を止めないで深呼吸しながら
10秒キープします。
反対の左足に右手もしましょう。
はじめは大変でも、慣れてくると気持ちよくできるようになりますよ。
●2 さすったり温めるとよくなる痛みには
東洋医学では、さすったり温めるとよくなる痛みを
「気血両虚(きけつりょうきょ)」といいます。
気血両虚とは、栄養不足やエネルギー不足を表します。
特徴として、生理の出血量が少なかったり、生理の日数が
ダラダラと続いてしまったり、生理中に頭痛が起こりやす
かったりします。
【対処法】
たんぱく質をいつも意識して摂るようにし、
よく噛んで食べることがお勧めです。
生理は1ヶ月の成績表のようなものなのです。
生理の時だけではなくいつもの食生活にも気
をつけましょう。
ついつい忙しいとカロリーだけ摂取し、栄養バランスが
乱れがちになります。見直してみましょう。
●3 腰から重く感じる痛み
東洋医学では、腰から重く感じる痛みを
「腎虚(じんきょ)」といいます。
腎虚とは、体内の老化や寝不足を表します。
この状態が続くとホルモンバランスも乱れやすくなり、
生理不順や不妊症にも繋がりかねません。
できるだけ早く改善したい症状です。
特徴としては、耳鳴りを感じやすかったり、
生理が遅れてきたり、腰痛があったり、
生理中下痢をしてしまったりします。
【対処法】
とにかく1分でも早く寝ましょう。
理想は22時には寝ることです。
難しければ、土日だけでも早く寝ましょう。
睡眠はホルモンバランスも整え、細胞の修復にも
役立ちます。
あなたはどのタイプの生理痛でしたか?
カラダ全体のバランスが一番大事です。
当院では、鍼灸治療で自律神経とホルモンバランスを
整えて生理痛を和らげて改善しています。
特に妊娠を考えている場合はぜひ受けてみてください。
本来健康であれば、生理痛を感じることはありません。
生理痛があるということは、何か改善点があり、
もっと元気な自分になれるということです。
生理痛がある人は自分のカラダを見直し、
より活動的に動けるようにしたいですね。