東洋医学からみたタイプ別「生理痛」

2015年11月23日

毎月やってくる女の子の日。

お腹が痛くて会社を休まなければならない人、

痛すぎて電車にも乗っていられなくなってしまう人、

しばらく動けなくなってしまう人・・・

このような方々は多いことでしょう。

 

 

こうした症状を、一般的にはまとめて「生理痛」と

呼んでいますが、東洋医学の観点から考えると原因は

沢山あり、複数の原因を持つ人も多いのです。

 

 

今回は、東洋医学(漢方)からみた生理痛をタイプ別に

書きます。

 

 

●1 チクチクした痛みなら

 

東洋医学では、チクチクした痛みの原因を

「瘀血(おけつ)」といいます。

 

 

瘀血とは、血流が悪い状態のことです。

 

日常的に同じ姿勢が多かったり、緊張して体に力が

入りやすかったり、運動不足などが原因となることがあります。

 

 

【対処法】

お風呂上がりのストレッチがお勧めです。

 

 

お勧めのストレッチは、まず開脚して座り、

右足に左手を近づけるようにして股関節と脇腹が

伸びるような体勢を、息を止めないで深呼吸しながら

10秒キープします。

 

 

反対の左足に右手もしましょう。

はじめは大変でも、慣れてくると気持ちよくできるようになりますよ。

 

 

●2 さすったり温めるとよくなる痛みには

 

東洋医学では、さすったり温めるとよくなる痛みを

「気血両虚(きけつりょうきょ)」といいます。

 

 

気血両虚とは、栄養不足やエネルギー不足を表します。

 

特徴として、生理の出血量が少なかったり、生理の日数が

ダラダラと続いてしまったり、生理中に頭痛が起こりやす

かったりします。

 

 

【対処法】

 

たんぱく質をいつも意識して摂るようにし、

よく噛んで食べることがお勧めです。

 

 

生理は1ヶ月の成績表のようなものなのです。

生理の時だけではなくいつもの食生活にも気

をつけましょう。

 

ついつい忙しいとカロリーだけ摂取し、栄養バランスが

乱れがちになります。見直してみましょう。

 

 

●3 腰から重く感じる痛み

 

東洋医学では、腰から重く感じる痛みを

「腎虚(じんきょ)」といいます。

 

 

腎虚とは、体内の老化や寝不足を表します。

 

この状態が続くとホルモンバランスも乱れやすくなり、

生理不順や不妊症にも繋がりかねません。

 

 

できるだけ早く改善したい症状です。

特徴としては、耳鳴りを感じやすかったり、

生理が遅れてきたり、腰痛があったり、

生理中下痢をしてしまったりします。

 

 

【対処法】

とにかく1分でも早く寝ましょう。

 

 

理想は22時には寝ることです。

難しければ、土日だけでも早く寝ましょう。

 

 

睡眠はホルモンバランスも整え、細胞の修復にも

役立ちます。

 

 

あなたはどのタイプの生理痛でしたか?

 

 

カラダ全体のバランスが一番大事です。

 

当院では、鍼灸治療で自律神経とホルモンバランスを

整えて生理痛を和らげて改善しています。

 

 

特に妊娠を考えている場合はぜひ受けてみてください。

 

 

本来健康であれば、生理痛を感じることはありません。

生理痛があるということは、何か改善点があり、

もっと元気な自分になれるということです。

 

 

生理痛がある人は自分のカラダを見直し、

より活動的に動けるようにしたいですね。

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