梅雨ダルと夏バテ予防に梅干

2016年7月6日

江戸時代の本草学書「飲膳摘要(いんぜんてきよう)」に、

[ 梅干の七徳 ]というものがあります。

 

1.毒消しに功あり。

  うどん屋は必ず梅干を添えて出す。

 

2.防腐に功あり。

  夏は飯櫃(めしびつ)に梅干一個を入れておけば腐らず。

 

3.病気を避けるに功あり。

  旅館では必ず朝食に梅干を添えるを常とす。

 

4.その味変えず。

 

5.息づかいに功あり。

  走る際、梅干を口に含めば息切れせず。

 

6.頭痛を医するに功あり。

  婦人頭痛するごとにこめかみに貼るを常とする。

 

7.梅干よりなる梅酢は流行病に功あり。

 

と書いてあります。

 

 

この中に書いてある「梅酢」が、梅雨ダルと夏バテに

効果があります。

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暑い日が続いていて水分補給が大事になりますが

スポーツドリンクを飲む人も多いと思いますが、

糖分が多いのであまりおススメできません!!

 

梅酢とは、梅干を漬ける工程のなかで、梅を塩漬けにした時に

出てくる水分のことです。

 

 

クエン酸が多く含まれていて疲労回復が期待でき、

発汗で失った塩分・ミネラルも補給できます。

 

◆ 梅酢の作り方

 

・青梅を優しく洗い、丁寧に水分を拭き取り、

 梅と塩を漬けタルに、交互に重ねていきます。

 

*塩は、岩塩を使いましょう。ミネラルが入っているので・・

 

この時の塩は、青梅の重さに対して18~20%に、

16%以下ではカビが発生することがあります。

 

・青梅と同じ重さの重石をし、1週間から10日ほどすると

 が上がってきます。 

 

これが「梅酢」(白梅酢)です。

これを水で薄めて飲むといいのです。

 

 

そして、その上から、赤紫蘇の葉を塩もみした「もみしそ」を

載せて冷暗所で保管して10日ほどで塩気が馴染んで食べごろの

梅干ができます。

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この時残った梅酢は「赤梅酢」といい、殺菌効果があるので、

冬場にうがいに使うと風邪予防になります。

 

 

自宅で梅干を漬ければ、梅干だけでなく梅酢もでき、

添加物の心配もありません。

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