ジャガイモでシップする？

2017年6月2日

ポテトチップスに代表するジャガイモ加工食品の

販売休止がありました。

最大の理由は、北海道のジャガイモの不作です。

昨年の台風の上陸で、観測史上初の事態で、長雨と

日照不足が続いたのが原因です。

 

だったら、輸入すればと思う人もいますが、

実は生のジャガイモは、土が付いているために

輸入できないのです。

 

ジャガイモは、実はイモ科ではなくナス科で、

真夏を除いた春から秋の時期に収穫できます。

 

これらのことから、陰陽論ではジャガイモは

カラダを冷やす陰性作物と考えられています。

 

土の中で育つと言っても、根菜類のように

カラダを温める作用はないようです。

 

栄養学的にはカリウムが多く、細胞を暖める

血圧降下作用があるので、やはり陰性です。

 

西洋料理で肉や魚など動物性の食材の付け合わせに

よく使われるのもこのためだといえます。

 

また、ジャガイモの特徴としては、ビタミンB群のほか、

本来は熱に弱いビタミンCを火を通していただいても

摂りやすいことが挙げられます。

 

こらはジャガイモのでんぷんが熱により糊化し、

ビタミンCを包み込むためで、このことにより

ビタミンCの持つ解毒作用、細胞組織の再生促進作用が

機体できることから美容食・抗潰瘍食としても

知られています。

 

漢方でも古くから「健脾益気（胃腸を強くして、

気力体力を増す）」の効用があるとされています。

 

ジャガイモの冷やす作用は、食べるだけでなく、

使ってもよし、ャガイモのを下ろした搾り汁に

小麦粉を混ぜて、シップとして使われてきました。

 

炎症などの熱を鎮める働きがあり、初期の打ち身や腫れ、

関節炎や、やけどにも効果があるとされています。

 

ジャガイモは大抵の家庭で常備されているので、

使い勝手の良い材料になります。

 

私の治療所でも応急手当のシップとして

患者さんに伝えています。

 

アイルランドでは、リウマチや坐骨神経痛よけの

おまじないとして、ジャガイモをポケットに入れて

持ち歩く習慣があったそうです。

 

関節炎から遠ざける意味では似ていますねぇ。

民間療法同士の不思議な共通点を感じます。