春になると、くしゃみが止まらなくなったり、
鼻がつまったりと、花粉症の症状が出る人が
多くなっています。
花粉症は、アレルギーの一種です。
アレルギーという言葉はよく耳にすること
でしょうが、アレルギーとは何かということになると、
首をかしげてしまうのではないでしょうか。
人間の体には、外からカラダの中に入ってきたものを
排除しようとする働きが備わっています。
これを、免疫といいます。
例えば、カラダの中に病原菌が入ってくると、
これを排除したり、毒性を弱めたりする機能が働きます。
私たちが病気にかかっても、ある程度自然に
回復できるのは、免疫のおかげなのです。
ところが、免疫の働きが異常になったり、
必要以上に反応してしまうことがあります。
このような症状がアレルギーです。
アレルギーという言葉は、ギリシャ語で
「変わった反応」という意味があります。
アレルギーなは、花粉やダニ、ほこり、カビなど
のように呼吸とともにカラダの中に入ってくるもの、
牛乳、卵などの食べ物、薬物などが原因になっています。
これら、アレルギーの原因になる異物を
アレルゲンといいます。
春に花粉症の人が増えるのは、アレルゲンである
スギ花粉が春に多く飛ぶからです。
さて、花粉症をはじめ、アレルギー反応を
起こす人が最近、急激に増えています。
それは何故かは、はっきりわかっていませんが、
ストレスが多くなったこと、食べ物に人口化学物質が
増えたこと、大気汚染、しめきった家屋が増え、
ダニやカビなどのアレルゲンが増える環境に
なっているとことなどが原因とおもわれています。
もしそうならば、アレルギーとは、現代が生んだ
新しい病(やまい)ともいえるでしょう。