冷え込む日が増えてきましたが、風邪をひいていませんか?
空気が乾燥していたり、不規則な生活が続いたり、
体力が低下していたりすると免疫力が低下して、
風邪をひきやすくなってしまいます。
風邪を引いた際の間違った薬の飲み方について
書きます。
正しく薬を飲み、早期に症状を和らげましょう。
■そもそも風邪とは?
風邪は、多くの場合ウイルスが原因で発症すると
考えられています。
免疫力が低下していると、いつもなら体内から
すんなり排除できるウイルスでも、カラダは強力な敵と
判断してしまいます。
その結果、カラダは体温を上げウイルスを撃退しようと
したり、粘膜についたウイルスを排泄しようとしたりします。
具体的な症状としては熱が出たり、鼻や喉の粘膜に
ウイルスがついた場合は咳や痰の絡みや鼻水など、
胃腸の粘膜なら下痢や嘔吐として現れます。
すなわち、風邪薬はウイルスと闘っている時の
これらの症状を和らげるための対処療法なのです。
■解熱鎮痛剤の間違った飲み方
「風邪っぽいからとりあえず熱が出る前に、解熱鎮痛剤を飲む」
という話をよく聞きます。
しかし、熱はウイルスを撃退する力を強化するため
にも必要なものです。
風邪の初期症状から飲み始めると逆に風邪の治りを
遅くしてしまう可能性もあります。
風邪薬はツラい症状を抑えるものなので、
高熱で苦しい時や頭痛、関節痛が激しい時に
服用するのが効果的です。
■抗生物質の間違った飲み方
薬を病状に応じて飲んだり飲まなかったりする方が
いらっしゃいます。
頓服的には服用してよい薬とダメな薬があります。
中でも、抗生物質は、用法用量をしっかり守ら
なければならない薬です。
医師の指示通り服用しなければ、耐性菌が生じて
しまう可能性が高いです。
耐性菌が生じると感染症が悪化してしまうこともあります。
抗生物質は免疫の低下により、あとから合併症として
細菌感染をしてしまった時に効果を発揮します。
風邪をこじらせ長期化している時などに必要に
応じて使われます。
「家にあったから・・・」という理由で、
自己判断で服用するのは止めましょう。
■注意すべき飲み合わせ4つ
(1)水を使わず唾(唾液)で飲んでしまう
喉に薬が張りつき、炎症を起こしてしまうことがあります。
(2)アルコールで飲んでしまう
副作用が強く現れてしまうことがあります。
(3)炭酸飲料で飲んでしまう
特に、解熱鎮痛剤の効果が弱くなってしまうことがあります。
(4)牛乳で飲んでしまう
牛乳の成分が薬をコーティングするので効果がなくなります。
何気なくやってしまっていることはありませんでしたか?
まず、一番大切なのは風邪をひかないことです。