寒い今の時期、ブーツを履くと夕方以降ふくらはぎが
むくんでいることに気付く方が多いのではないでしょうか。
朝はすんなり履けたブーツが夕方1度脱いだらきつくなっていた、
という経験をされた方は多いと思います。
ふくらはぎのマッサージをするとむくみの対応はできますが、
そんなゆっくり時間かけてやっている時間があまりない、
やり方がわからない、という方のためにふくらはぎの中でも
重要なポイントをお伝えします。
そもそも、むくみとは?
東洋医学ではむくみは「津液の停滞」と考えています。
いくつかの経絡がむくみに関わっていますが、その中でも特に
・脾経(ひけい)
・腎経(じんけい)
・膀胱経(ぼうこうけい)
という経絡がむくみに重要な関わりがあるとされています。
脾で飲食物から津液をつくり、
腎で津液を管理し、
膀胱から尿として排泄します。
よって、この3つの経絡になにかしらの問題が起こると
津液が停滞してしまいます。
冷え性も「脾経」と「腎経」が関係しています。
冷え性とむくみは近い関係性にあるのです。
東洋医学では1つの原因からいくつかの症状が出てきます。
西洋医学でも1つの病気から様々な症状が出てきますが、
それと同じようなことと考えて頂けたらと思います。
★ むくみに効く4つのツボ ★
むくみに効く4つのツボを教えます!
1:陰陵線(いんりょうせん)【脾経】
座って膝を立てた状態で、スネの内側を指でさすって上に
進んでいくと、自然と止まるところ。
湿気とりのツボとして知られている。
2:太谿(たいけい)【腎経】
内くるぶしとアキレス腱の間。
触ると拍動を感じるところ。
体内の水分代謝のバランスを良くするツボで、
冷えや足のむくみに効果的。 顔の黒ずむ人やシミなどにも良い。
3:委中(いちゅう)【膀胱経】
膝の裏のほぼ中央、拍動部のところ。
腰痛に効く代表的なツボでもある。
4:水分(すいぶん)【任脈】
おへそから指1本分上。
むくみ解消にはぴったりのツボ。
水分は任脈というおなかの正中線を通る経絡にある。
水分を手のひらで包み込むように軽く押し、
おなかが温かいとイメージすると良いでしょう。
ツボ以外でむくみに効果的なことは?
ツボを押す以外に、むくみ取りに効果的なのは
ふくらはぎの運動です。
ふくらはぎは第2の心臓とよく言われますが、
まさにその通り。
心臓から出た血液は足先まで行き、今度は重力に
逆らって心臓に戻ってこなくてはなりません。
むくみは停滞した血液が下肢にたまり、血管の内圧が
あがることで血液の成分が血管やリンパ管の外へ漏れて
しまうことでできます。
そこで重要なのがふくらはぎ。
ふくらはぎを動かすとポンプの役割を果たし、
血液が心臓へ戻るのを手伝います。
運動をする人が、デスクワークばかりの人と比べて
むくみが少ないのはそのためです。
・ふくらはぎの定期的なストレッチ
・つま先立ちを10回ほど繰り返す
ことで効果が表れると思います。